新米パパの頭の中

30代 1児の父が、日々考えたことを綴ります。

2ヶ月間育児に専念して良かった6つのこと

日本人男性では未だ極めて珍しい、育児のための休業を経験した人間として、折角なので、この経験を通じての感想を綴ってみたいと思います。

 

休業を申請する前は、キャリアを中断することに少なからず不安を感じたこともありましたが、結果として、僕は2ヶ月間育児に専念して良かったと心の底から思っています。 

 

具体的には、以下の6点について良かったと思っています。

 

2ヶ月間育児に専念して良かった6つのこと

 

① 妻の心身の順調な回復と子の成長を、一番近くで支えることができた

現在の日本では、産後の女性の1割が産後うつになり、産後に自殺する女性の3割が産後うつが原因と言われています(厚労省より)。

 

そして、産後うつの原因は、産後のホルモンバランスの急激な変化や心身の疲労、育児や仕事に対する不安であり、予防・解決には家族を初めとする周りの人々の支えが不可欠であると考えられています。

 

妻と僕も同様に、妊娠中から育児に大きな不安を持っていました (→ 前回ブログ

僕が2ヶ月間休業して育児に専念した5つの理由 - 新米パパの頭の中をご参照ください。

 

これを踏まえ、妻が産後うつになることなく、安心して身体の回復と育児に励める環境をつくることが、僕の育児の最重要テーマでした。

 

2ヶ月が経ち、僕がどれだけ貢献できたかは分かりませんが、妻は心身ともに順調に回復し、息子も元気にすくすくと育ってくれたので、とても安心しました。

 

② 出産直後から、育児に対して強い責任感が芽生えた

一般的に、父親は父親意識が芽生えるのが母親よりもかなり遅いと言われてますが、僕の場合は、育児休業の効果か、出産直後から育児に対する責任感のような感情を強く持っていて、初日から当たり前に育児や家事に励むことができました(出産に立ち会ったことも影響したような気がします)。

 

昨年TBSで放映された ドラマ「コウノドリ」のワンシーンに、ナオト・インティライミ演じる夫(自称イクメン)が、高橋メアリージュン演じる妻に対して、「僕も(育児を)手伝うよ」とドヤ顔で言い、星野源演じる産科医が 「ふざけんなよ。あんたが父親だろ」と叱るシーンがあり話題になりましたが、もし休業していなかったら、僕も妻に対して、ナオト・インティライミと同じような発言をしてしまったかもしれません。

 

③ おむつ交換から、お風呂・寝かしつけ・腸マッサージ等まで、満遍なく乳児期の育児の基礎を身につけることができた

寝かしつけについては、当初は息子が中々寝てくれずとても苦労しましたが、毎日息子に接していると、次第に息子の表情や仕草から何を欲しているかが理解できるようになり、スムーズに寝かせることができるようになりました。

(息子は、夜寝つけなくても、僕のお腹の上ではすぐに寝てくれます。たるんだ柔らかいパパのお腹が気持ちいいようです。)

 

④ 料理等の家事スキルが飛躍的に上達した
僕は、大学1年時以来、料理をした記憶がなく、驚く程料理のセンスがありませんでした。

 

当初は、ごく簡単なメニューをつくるのに2時間かかったり、味のない味噌汁を作ったり、砂糖味しかしないカラカラのスクランブルエッグを作ったりと、妻に呆れられました。

 

しかし、クックパッド等を頼りに試行錯誤を繰り返した結果、2週間くらい経った頃には、凝った料理でなければ、レシピを見ずにそれなりの料理を用意できるようになり、味に厳しい妻からも「私よりも上手くなったね」と褒められるようになりました。

 

これは、自分にとっても想定外の収穫で、本当に嬉しい経験でした。

人間って、変われるものですね。

 

⑤妻が、以前より少し優しくなった

男性の育児休業が極めて珍しい中、僕が多少なりともリスクをとって決断したことに対して、妻はとても感謝してくれました(僕は感謝されるためにやったのではないのですが)。

 

そのお陰か、靴下を片方なくしたり、家中の電気をつけっ放しだったり、毎日僕宛にアマゾンから大量の本が届いたりといったことに対して、妻は以前よりも寛容になってくれました。

 

⑥ 妻の家族や親戚との信頼関係が深まった
妻の心身の回復を何よりも願う妻の家族・親戚は、僕が仕事を休んでまで育児に専念したことに大変感謝してくれ、育児をきっかけに信頼関係を深めることができました。

 

妻の家族との信頼関係を深められただけでも、この2ヶ月には大きな意味があったと思います。

 

まとめ

以上の理由から、僕は2ヶ月間育児に専念して本当に良かったと思います。

 

とは言え、確かにキャリアへのネガティブな影響は短期的には存在し、それが多くの日本人男性が育児休業を諦める要因になっているかと思います。実際、僕も悩みました。

 

次回は、育児休業のキャリアへの影響について考えたことを綴ってみたいと思います。